戸建てリノベーションをするための戸建て選び
今回は戸建てリノベをするにあたって、私たち夫婦がどんな家を選んだのか、どんな不動産会社を選んだのかを書いていきたいと思います。
日本の中古市場
まず、前回伝えたようになかなかリノベーションに通じている、好意的な不動産会社に出会うことは難しい状態でした。
その後も2社ほど行きましたが、結果は似たようなものでした。この予算なら新築注文住宅が建てられますよ!とかうちの系列の会社なら少し安くなりますよ!とか。
まぁ仕方ないのですが、なんだか話が新築のほうにいってしまうんですよね。まだまだ日本って中古市場をうまく扱うことのできない社会なんだな~と感じました。アメリカやヨーロッパなんかは中古住宅であればあるほど価値があるんですよね。住めば住むほど家の価値が上がっていく。
でも日本って違いますよね。一度住むとそのあとは中古になるので住宅の価値はあっという間に下がります。20年たてば土地代だけになってしまい、住宅自体の金額をさらに請求して売ることは難しいといわれています。
これってすごく残念なことだな~と思ったりしますね。愛着があって、大事に住んでも土地にしか価値がなくなってしまう。
あとは日本人は基本的にきれい好きだからですかね?やっぱり新築できれいな状態で手に入れよう、という意識が強いように思います。
けど今若い人たちを中心に中古マンションや戸建てを購入してリノベーションをするのが流行ってきているというのは今までの価値観が多少変わっていくのではないかな~と個人的には良いことなんじゃないかな~って思ったりします。
ワンストップの不動産との出会い
ワンストップという名前の不動産屋さんではないですよ。住宅選び→中古住宅リノベーションを連携してくれるサービスで、まずその提携した不動産屋さんがリノベに適した住宅を見つけてくれ、それが見つかったら、今度はその住宅会社さんのプロデュースでリノベーションをする、ということです。
もともといろいろなリノベ雑誌でもそこそこ有名な会社さんで、リノベーションの先陣を切っているような会社でした。デザインも好きな感じだったので、まずそちらの会社が開いているワンストップ不動産相談会、というのに参加をしてみることにしました。
今まではリノベ、ということを知らないおじさまがたくさんいる不動産屋さんで中古物件を調べていたのですが、相談してみて目から鱗。
こんなに違うんだ、リノベを知っているってこういうことなんだな~とほんとに感動するくらい衝撃を受けたのを覚えています。
リノベありきで話が進むので、こっちの希望すること、何を気をつけて物件を探すべきなのかを教えてくれるんですよね。
プロってこういうことなんだなって思いました。
リノベをする戸建てで大事なのは
これはその会社の担当者さんが言っていたものですが、リノベをしたい!戸建てのリノベをしたいな~って思ったらどんな物件を調べたらいいのか、通常の中古物件探しでは自分自身ではなかなかその視点にいきつかないと思います(そもそも不動産屋さんでさえいきつかないのだから)。とにかく大事なのは2点。
・違反建築じゃないこと
・場所が気に入ること。利便性。
昔の建物って違反建築って結構あるんですよね。容積率がオーバーしていたり、途中で建て増ししたり。この容積率とかが建築基準法にきちんと合っているものなのかが大事です。合っていないものは再建築ができません。リノベーションまではできるのですが、そこから先の未来、例えば子供に土地を挙げて、子供がその土地で新築で家を建てたい!となったときに新築で立てることができないんです。
なので、トラブル回避も含めて、最初から建築基準法に準拠している建物を探す必要があります。これって実は計算しないとわからないらしく、地域によっても容積率とか異なるので基準に適した建物かどうかを判断してくれる不動産屋さんに出会う必要が出てきます。
・とにかく場所
中身とか家の状態はどうでもいいんだそうです。なぜならリノベでいくらでも変わるから。これはマンションにも言えることらしいですが、とにかく場所が気に入ること、場所さえよければあとはなんとでもなるそうです。
なのでせっかく中古住宅に住むのですから、予算と相談して利便性のある場所にするのも良いと思います。利便性のある場所だと土地代もキープできますしね。
ただ、最初にぼろっぼろの家を見てしまうと「やっぱりいいや」となってしまいがちですけどね。
でもほんとにリノベすると全然違いますから、家のもともとの状態はさほど気にしなくてよいんじゃないかな~と思います。